
賃貸物件を探すとき、多くの人は不動産屋(仲介業者)にお世話になります。
信頼できる不動産屋と良好な関係を築ければ、理想の部屋探しがスムーズに進みます。
しかし一方で、「不動産屋が一番嫌がること」を知らずに接してしまうと、担当者の対応が悪くなったり、カモにされて不利な契約を結ばされたりするリスクもあります。
そこで本記事では、
- 不動産屋が一番嫌がることとは?
- 不動産屋に好かれる客の特徴とは?
- 不動産屋にカモにされないための対策方法
などについて解説し、あなたが交渉を有利に進めるコツやトラブル回避策を学べるような記事になっています。
信頼できる情報や実例を交えながら、不動産屋との交渉で損をしないための心得を詳しく紹介していきます。
⭐️この記事を書いた人
小林 寛季
Webライター
建設業界・リフォーム業界のマーケティング・コンサルティングを経験し独立。住まいに関するプロフェッショナルとして、不動産関連のライターとして活動中。
【結論】不動産屋が一番嫌がること7選をご紹介。不動産屋も客を選ぶのか。

結論、不動産屋が一番嫌がることには以下のようなことが挙げられます。
以下では各項目の詳細をお話ししていきます。
(各項目を押すとそのセクションにジャンプします)
①突然連絡が取れなくなる
不動産屋に来店する場合や内見をする場合には、事前に予約をする場合もあると思います。
しかし、内見の約束後や申し込みの直前に連絡が取れなくなってしまう方も多いと言われています。
こうした状況で音信不通になってしまうことは、不動産屋や担当者にとって迷惑ですし大きなストレスになります。
他の候補者にも影響が出てしまうこともあるため、何かの都合でキャンセルする場合にはすぐに連絡をするのがマナーです。
②言葉遣いや態度が悪い

これは不動産業界だけに言えることではないですが、横柄な態度や高圧的な物言いはマナー違反です。
前提として、ほとんどの優良な不動産屋さんは来店してくれたお客様にとって一番いい物件を紹介するように努めてくれます。
ただし人間の心理として、礼節を欠く客には良い物件を紹介したくなくなるのも事実です。
実際、不動産屋も人間なので横柄な客には物件紹介を渋ったり交渉に対して親身にならなくなってしまうこともあります。
③仲介手数料をいきなり値切る
仲介手数料は不動産屋の一番の収入源と言えます。
そのため、頭ごなしに仲介手数料の値下げ交渉をすると嫌がられてしまう可能性は高いです。
実際、誠実に対応したのにも関わらず「ぼったくり」「詐欺師」などと言われ、手数料に関して難癖をつけられたといったリアルな不動産営業マンの悩みも挙げられています。
もし初めから手数料を抑えたいのであれば、仲介手数料の割引を謳っている業者を選ぶことをおすすめします。
④入居の意思が弱い・すぐに決める気がない

「内見を幾度となくしても、結局契約しない」といった客は不動産屋からも敬遠されてしまいがちです。
不動産業界では、営業マンに対して厳しい教育やノルマを課されている場合も少なくありません。
中には「物件を紹介したその日に即日で契約をもらえ」といった教育をされている会社もあります。
そのため、入居に対して積極的でないお客よりも早く契約してくれるお客が優先されます。
毎月厳しいノルマに追われている営業マンからすると、他社に客を取られたり月末までのノルマに響くことを嫌います。
そのため、優柔不断なお客だと判断されてしまうと嫌がられてしまう可能性は十分に考えられます。
⑤希望条件が曖昧または厳しすぎる
物件選びでは希望条件を具体的で、なおかつ現実的な内容にするのが賢明です。
希望エリアや家賃、間取りなどの条件がはっきりしないと、物件を絞り込めず探すのに時間がかかります。
かといって逆に条件が多すぎて厳しい場合も、該当する物件がほとんど見つからず担当者を困らせてしまいます。
希望条件が定まっていないまま相談すると、結局契約までなかなか進まずお互い時間を無駄にしてしまうケースもあります。
そのため、事前に希望条件に優先順位をつけて整理してから来店することをおすすめします。
⑥提案に常に否定的・非協力的

紹介された物件に対して毎回乗り気でなかったり、「もっといい物件ないの?」と突っぱねたりする態度も嫌がられます。
もちろん、大切な物件選びのため希望に合わなければ断って問題ありません。
しかし、代案もなく否定ばかりしていると担当者のモチベーションが下がり、積極的に動いてくれなくなる恐れがあります。
提案内容に対して希望と違う場合は「どの部分に納得がいかないのか」を明確に伝えることで、円滑にコミュニケーションを進めやすくなります。
⑦契約直前のドタキャン
契約の日程を入れた後に直前でキャンセルするのも、担当者にとって大きな痛手になります。
他のお客様対応の時間を割いて契約に向けて準備した労力が無駄になるため、特に不動産屋に嫌がられます。
やむを得ない事情以外では、約束した予定は極力キャンセルしないようにしましょう。
キャンセルが続いてしまうと、「この人は信用ができない」とレッテルを貼られ、以降真剣に相手にしてもらえなくなる恐れもあります。
不動産屋が嫌がること7選 まとめ

紹介した7選は一部ですが、主によく嫌がられていることは上記の内容になります。
まとめると、不動産屋が嫌がることは「自社の損失やトラブルに繋がる行動全般」と言えます。
中でも特に深刻なのは、契約後にクレームや紛争に発展するケースです。
不十分な説明や確認不足のまま契約し「こんなはずではなかった」と後で揉めることは、不動産屋にとって最大の痛手です。
こうした事態になると双方にとって気持ちの良い取引ができません。
ここからの章では不動産屋に好かれる客の特徴をお話ししますので、ぜひより良い物件に出会えるように参考にしてください!
不動産屋に好かれる客とは?不動産屋を味方につける方法をご紹介します

不動産屋から「ぜひこのお客様には契約してほしい」「もっと物件を紹介してあげたい」と思われるにはどうすれば良いのでしょうか?
この章では、
- 不動産屋に好かれる客の特徴
- 担当者を味方につけるためのコミュニケーション術
について解説していきます。
信頼関係を築ければ、不動産屋はあなたの強力なサポーターとなってくれます。
物件探しや大家さんとの交渉を積極的に助けてくれますので、ぜひ身につけてくださいね。
不動産屋に好かれる客の特徴4選

不動産屋に好かれる客の特徴として
- 決断が早く前向き
- 条件が現実的である程度明確
- マナーが良く誠実
- コミュニケーションが円滑
といった主に4つのことが挙げられます。
①決断が早く前向き
問い合わせや内見後のリアクションが素早く、契約に前向きな姿勢を見せる人は歓迎されます。
担当者も「この人ならすぐ契約に進めそうだ」と判断し、熱心にサポートしてくれます。
②条件が現実的である程度明確

家賃や場所など希望条件に優先順位が付いていて、無理のない範囲で明確になっているお客様は話がスムーズです。
現実離れした要求をしないため、担当者も物件を提案しやすくなります。
③マナーが良く誠実
挨拶や言葉遣いが丁寧で感じが良い人は、それだけで信頼感が高まります。
約束の時間を守り、必要書類も迅速に用意するなど誠実な対応をすることで、「このお客様なら安心だ」と思ってもらえます。
④コミュニケーションが円滑
質問や要望を的確に伝えつつ、担当者の話にも耳を傾ける人は好印象です。
分からないことは素直に尋ね、提案には感謝の意を示すなど、円滑なコミュニケーションが取れる客は担当者にとってもやりやすい相手です。
賃貸で不動産屋のカモにされないためには?

賃貸探しにおいてもう一つ重要なのが、不動産屋の言いなりになって損をしないことです。
知識不足や準備不足でいると、悪質な業者のカモにされて余計な費用を払わされたり、不利な条件で契約させられたりする恐れがあります。
この章では、不動産屋にカモにされがちな人の特徴や業者が使う手口と、それを防ぐための具体策を解説します。
賢く立ち回って、「知らないうちに損をしていた…」という事態を避けましょう。
カモにされやすい人の特徴
まず、不動産屋から見て「この人は知識がなさそうだからカモにしやすい」と思われてしまうのはどんな人でしょうか。
典型的な例として
- 相場や慣習を全く知らない人
- 他社と比較しない人
- 物件の詳細を確認しない人
- 契約を急いでいる人
こういった方が挙げられます。
①相場や慣習を全く知らない人

賃貸契約の流れや費用相場について下調べしていないと、高額な手数料や不要なオプション費用を提示されても気付けません。
「これが普通です」と言われるまま支払ってしまう人は要注意です。
②他社と比較しない人
最初に訪れた不動産屋一社だけで契約を決めてしまう人もカモにされやすい傾向があります。
実際、同じ物件でも仲介会社によって初期費用が数十万円単位で変わることもあります。
比較検討や交渉をしない人は損をしやすいので注意が必要です。
③物件の詳細を確認しない人

部屋の設備や周辺環境について説明を鵜呑みにし、自分で確認・質問しない人も危険です。
入居後に「聞いていた話と違う」「こんな問題があるなんて」と気付いても手遅れで、泣き寝入りするハメになります。
④契約を急いでいる人
引っ越し期限が迫っているなどで時間に余裕がない人は、強引な営業につかまりやすいです。
「今日決めないと他の人に取られる」と急かされ、その場で十分検討せず契約してしまうと、後から冷静に考えて不利な条件だったと気付くケースもあります。
悪質不動産屋が仕掛けてくる手口とは?

不動産屋の中には悪質なところもあり、上記のようなカモになりやすい人を見抜くと不利益を押し付けてくる場合があります。
以下では実際の手口についてご紹介していきます。
①おとり物件で誘導
実際には契約できない魅力的な物件(おとり物件)を広告に出し、問い合わせてきたお客を自社に囲い込んで別の物件を契約させようとする手法です。
知識のない人は「他に似た条件だとこの物件しか…」とうまく丸め込まれてしまいます。
②不必要なオプションの追加

24時間サポートや抗菌施工サービスなど、本来任意のオプション費用を「契約には必須です」と思わせて追加し、初期費用を吊り上げるケースがあります。
断れると知らない人はそのまま支払ってしまいます。
③有利な情報を隠す
本当は家賃の値下げ交渉が可能な物件でも「この家賃で決まっています」と交渉余地を伏せてくる可能性があります。
また、他に安い似た物件があるのに紹介しなかったり、客に不利な情報を黙っていることがあります。
知識がない人は提示された選択肢が全てだと思い込んでしまいます。
不動産屋の取り扱い物件以外も紹介してもらえる?

物件探しをしていると、「A社のサイトで見つけた物件を、今相談しているB社の不動産屋でも紹介してもらえるのだろうか?」と疑問に思う方もいると思います。
この章では、不動産屋の取り扱い物件以外の賃貸物件を紹介してもらう仕組みと交渉法について説明します。
他社掲載の物件もうまく活用すれば、希望に合うお部屋に出会えるチャンスが広がります。
賃貸物件はどこの不動産会社でも同じ?

結論から言えば、賃貸物件は基本的にどの仲介会社でも紹介可能な場合が多いです。
同じ物件が複数の不動産会社から広告に出ているのを見たことがあるかもしれません。
それは、賃貸物件の情報は業者間で共有されていることが多く、一部の自社管理物件を除き「他社の取り扱い物件」でも紹介・仲介できるケースがほとんどだからです。
実際、5社それぞれ別の会社が扱っている物件リストを一社に持って行ったところ、「基本的に大差なく紹介できるはず」と不動産業者から回答を得た例もあるようです。
ただし例外もあります。
自社管理物件や囲い込み物件といって、特定の不動産会社だけが取り扱えるようにしている物件も一部存在します。
また、他社の物件でも仲介手数料の配分などの事情で積極的に扱いたがらない業者もいるかもしれません。
問い合わせた不動産屋が消極的な場合は、無理せずその物件の元付業者(広告主)に直接問い合わせたほうが早いこともあります。
他社物件を紹介してもらうためのコツ

現在相談している不動産屋に対し、他社が扱っている物件も紹介してもらいたい場合は、次のように伝えてみましょう。
①具体的に物件情報を伝える
「他にも○○というサイトで見た△△という物件が気になっているのですが、紹介いただくことはできますか?」と物件名や所在地、物件番号など具体的に伝えます。
担当者が調べやすくなり、対応してもらえる可能性が高まります。
②遠慮しない
他社の物件を尋ねるのは気が引ける…と遠慮する必要はありません。
実際に「ネットで見かけた他社物件でも紹介できますのでおっしゃってください」と案内してくれる不動産屋もあります。
言わなければ伝わらないので、希望は積極的に伝えましょう。
③対応が悪い場合は別の業者も検討

もし「それはうちではちょっと…」と明確な理由なく渋られたり、「問い合わせたけどもう埋まってました」と毎回言われるようなら、その担当者が自社の物件に誘導しようとしている可能性もあります。
その場合は思い切って別の不動産会社にも当たってみることをおすすめします。
一社にこだわらず柔軟に動くことで、本当に良い物件を逃さずに済みます。
なお、どの会社から契約しても物件そのものの賃料や条件が変わることは基本的にありません。
違いがあるとすれば仲介手数料やサービス面です。
ですから、「物件の情報は共有されている」という前提で、自分に合ったサービスをしてくれそうな不動産屋を選ぶのも一つの手です。
例えば手数料が安い会社や、対応が丁寧で信頼できる会社に物件のURLを送って問い合わせるといった方法もあります。
複数の会社にまたがる物件探しは手間もかかりますが、理想の部屋に出会うために視野を広く持ってみましょう。
不動産屋が嫌がるクレームとは?

賃貸の契約から入居後まで、不動産屋には様々なクレーム(苦情)が寄せられます。
当然ながら不動産屋にとってクレームは頭の痛い問題であり、できれば避けたいものです。
この章では、不動産屋が嫌がるクレームの内容と、その対処法について解説します。
どんな苦情が多いのかを知ることで、借主として事前に防ぐべきポイントも見えてくるでしょう。
不動産屋によくあるクレーム例をご紹介
不動産屋に寄せられる苦情には、大きく分けて「契約前後の対応」に関するものと「物件そのもの」に関するものがあります。
代表的な例をいくつか挙げます。
①連絡が遅い・ない

「問い合わせしたのに折り返し連絡が来ない」「合否連絡の期日を過ぎても連絡がない」といった連絡不備のクレームです。
借主からすると不安になりますし、信頼を損なう行為です。
不動産屋側も忙しさに紛れて連絡を怠るとクレームに発展するため嫌がります。
②説明不足・説明と違う
「重要な事項の説明がされていなかった」「聞いていた話と契約内容が違う」というものです。
例えば実は告知事項(事故物件等)があったのに説明がなかった、契約してみたら条件が異なっていたなど重大なケースもあります。
説明不足による誤解は後で大きなトラブルになるため、不動産屋がもっとも避けたいクレームの一つです。
③物件設備や環境のトラブル

入居後に
- 水漏れがある
- エアコンが故障している
- 隣人の騒音がひどい
- 下水の臭いが上がってくる
などの物件自体の不具合に関する苦情も多くあります。
本来、設備の故障や環境問題は管理会社や大家の対応範囲ですが、窓口である不動産屋にも連絡がされる方も多くいます。
迅速に対応しないとSNS等で評判が広まってしまうこともあり、不動産屋にとって大きな問題のひとつです。
クレームを防ぐためにできること

クレームは起きてから対処するより、防ぐに越したことはありません。
借主として以下の点に注意することで、不要なトラブルを未然に防げます。
①不明点は契約前に全て確認
少しでも「あれ?どうなっているのだろう」と思うことは、契約前に必ず質問して解消しましょう。
設備の管理責任や修繕費用の負担、近隣の状況、契約条件など、納得いくまで説明を受けることが大切です。
口頭だけでなく書面にも目を通し、言質はメモやメールで記録に残すと安心です。
②やりとりはできるだけ文章で

電話口の説明だけだと後で「言った言わない」になる恐れがあります。
重要な約束や確認事項はメールで送ってもらう、またはメモを書いてもらうようにしましょう。
証拠が残ればトラブル時も話し合いがスムーズです。
不動産屋側も真摯な業者であれば文章提供に応じてくれるはずです。
③契約書類と重要事項説明書を熟読
サインをする前に契約書・重要事項説明書の隅々まで目を通してください。
専門用語が多いですが、わからない箇所は飛ばさず質問です。
特約事項やペナルティ条項など見落としがちな部分もしっかり確認することで、「聞いていない」という事態を避けられます。
④入居前に物件を再チェック
引き渡し前にもう一度物件を確認し、設備の動作や清掃状況などをチェックしましょう。
入居後すぐに気付いた不具合は早めに連絡します。
また、入居の段階で気づいた損傷に関しては写真を撮って記録しておくことを推奨します。
時間が経つと自分の過失とみなされる場合もあるので注意が必要です。
不動産屋とのトラブルは消費者センターに相談を

契約や入居後にどうしても解決が難しいトラブルが発生した場合、消費者センターなど公的な相談窓口の活用を検討しましょう。
悪質な不動産業者に当たってしまったり、話し合いで埒が明かない場合でも、第三者の力を借りることで解決への糸口がつかめることがあります。
相談の手始めとして便利なのが消費者ホットライン「188(いやや!)」です。
電話で「188」にダイヤルすれば、自動音声に従ってお住まいの地域の消費生活相談窓口につながります。
平日昼間であれば各地のセンターに直接電話してもOKです。
相談員に状況を説明すると、解決に向けたアドバイスや、場合によっては業者への是正勧告などを行ってくれることもあります。
賃貸契約は法律やルールに守られた消費者取引です。
不当な扱いを受けたと感じたら、一人で抱え込まずにこうした機関を頼ってください。
特に初めての部屋探しで勝手がわからない場合、公的な相談先があると思うだけで安心感が違います。
万が一のときは遠慮なく活用しましょう。
【暴露】不動産屋が一番嫌がること7選!賃貸で損をしない交渉術 まとめ

いかがでしたでしょうか?
賃貸契約は人生の中でも大きなイベントです。
不動産屋は理想の部屋探しを助けてくれるパートナーですが、ビジネスである以上こちらも知識武装しつつ上手に付き合う必要があります。
「不動産屋が一番嫌がること」を理解し、逆手に取って交渉に活かすことで、あなたは主導権を握りつつも円満に契約を進めることができるでしょう。
ぜひ本記事の内容を参考に、信頼できる担当者と二人三脚で満足のいくお部屋探しを実現してください。
大切なのは、お互いを尊重しつつ自分の権利も守ること。
賢い借主となって、理想の新生活をスタートさせましょう!

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